Arturiaのアナログシンセ、MicroBruteを中古で買っていました。
低価格ながらも多数のユニークな機能を搭載した、完全なアナログなシンセサイザーです。
開封します
マニュアルとプリセットシート。
マニュアルは多言語対応なので無駄に分厚いです。
MicroBruteには音色を保存するプリセット機能が無いので、こういったシートに印を付けてつまみの位置をメモします。
オレンジのはメーカーの作った音で、こんな感じでパネルにかぶせて赤い印につまみを合わせます。
白いほうは自分で書き込む用。使うのが勿体無い気がして永遠に使わなさそう……。
本体です。大きさの比較用にiPhone 5sを乗せてみました。
12インチくらいのノートPCのようなサイズ感覚です。
筐体はプラスチック系の素材ですが、全体的に造りはしっかりした感じがあります。
DJ用のラップトップスタンドに置いてみたらベストマッチ。サウンドハウスで2000円くらいで売ってるものです。角度もつくので使いやすいですし、下に物を置けるのでスペースの有効活用にもなります。
付属のパッチケーブル。本体右上に8つあるMOD MATRIXに挿して、エンベロープとLFOのルーティングを変えることができます。本当にアナログ信号が流れているので、他のモジュラーシンセやシーケンサー(KORGのSQ-1など)に接続すれば音作りの幅がより一層広がります。
音や機能について
右下にあるステップシーケンサーがかなり武器になります。
操作もシンプルでスイッチをRecordにして鍵盤を弾く→Playにして鍵盤を押しっぱなしにするとRecordしたフレーズが再生されます。
再生時は押した音階によって自動でトランスポーズされる仕様。
ただしパネル上ではゲートタイムを設定できず、VCAをGateで鳴らすようにしていると「ププププププ……」みたいな玩具かよって感じの音しか出せないです。VCAをエンベロープにして、リリースを少し伸ばせば多少はマシになりますが…。
PCに接続して、専用の設定アプリを使えばゲートをShort, Med, Longの3種類から選べました。
同じくエンベロープのリトリガー(レガート奏法にするかどうか)の設定もPCを使わないと出来ないみたいです…。
MIDIの受信チャンネルの設定もここから行います。かゆいところに手が届くような設定が沢山あります。
欲を言えばボタンとつまみの同時操作でも良いのでパネル上で設定出来るようにして欲しかった…。
またシーケンサーのホールドボタンやホールドペダルを接続する端子が無いので、こんな感じで鍵盤にものを挟んで固定している動画をよく見ます。アナログな手法ですよね()
音については、シンプルなアナログシンセにしてはかなり独特の音だと思います。
特にオシレーター部の機能が豊富で、MetalizerやUltraSAWといった特徴的なパラメーターが用意されていて、このシンセの音色のアイデンティティを確立していると思います。B’zの曲じゃないですよ。
またサブオシレーター(このシンセではOvertoneという)が、通常は1オクターブ下の音を発生するんですが、上のつまみをfifthの方に回すことで5度上の音程をミックスする事ができ、独特のハーモニクスを生み出すことが出来ます。
鍵盤は中途半端に固くて、弾き心地もあまりよくないです…。
弾く人にとってはかなり弾きづらいと感じると思います。
このサイズ感は好みなのですが、KORGのmicro鍵盤みたいなタッチだったら最高だったかも。
色々と忙しくてまだ2時間位しか触ってないのですが、MetalizerとOvertoneを使ったベースの音がすごく好みです。シーケンサーを鳴らしっぱなしにしてフィルターのカットオフやエンベロープのアマウントを弄ると格好いい楽曲展開にもなるしすばらしい。
ちょっとクセのあるプラックやリードなんかもいいと思います。
そのうち49鍵のポリフォニックバージョンなんかも出たら面白そうですよね。
そんなところです。